≪フィリピンにおける強制認証制度について≫ 1.フィリピンでは強制認証制度があります。 フィリピン国内の製造業者はPSマーク認証要求があり、海外製造者はICCマーク認証要求があります。 強制認証対象製品はどちらかのマークを製品に表示しなければなりません。 ・管轄当局:Department of Trade and Industry (DTI: 通商産業省) ・認証機関:Bureau of Product Standards (BPS: 製品規格局) 2.ICCマーク認証 本認証は輸入品にたいする輸入商品許可書制度(Import Commodity Clearance:ICC)の認証です。強制認証対象品は通関時点でICCマーク認証の確認があります。従いまして、輸入事業者はICCマークを取得することが必要です。又、対象外の製品は「非該当証明書」の取得が必要です。 3.ICCマーク認証の申請 申請は輸入事業者又は、現地代理人がNSW(The Philippines National Single Window)に申請します。 申請にはNSW申請書、ICC申請製品及び製品状況を説明する資料、取扱説明書、試験レポート(CBレポートもしくはBPSの指定試験機関の試験レポート)の資料等が必要です。 適合製品にはICC証明書が発行される。ICC証明書が発行後に、輸入業者はBPSが発行するICC標準シールを購入し、製品の梱包に貼付します。 ICCマークのシール ↓ 以下の通りです。 4.ACコードの問い合わせへの対応 *強制認証取得においては、費用が欧州認証のそれよりも割高である。 *仮に申請したとしても、手続きが複雑である上に、膨大な時間を要する。 *台湾メーカーは、上記理由によりどこも対応していない。日系もなし、中国や 香港のメーカーでも対応可能な会社は把握していない。 *対応策としては、北米認証のACコードで代用する。これをフィリピンでの 輸入事業者が、輸入の度に都度税関に申請して認可を得る。 ※台湾勢は、みなこの方法で切り抜けている。 ※現地での輸入申請に関しては把握していないため、現地での確認が必要。
フィリピンにおける強制認証制度の概要
フィリピンでは、国内外の製品に対する強制認証制度が導入されています。この制度に基づき、国内製造業者は「PSマーク認証」、海外製造業者は「ICCマーク認証」の取得が義務付けられています。対象製品には、いずれかの認証マークを製品に表示する必要があります。これらの認証制度は、フィリピン通商産業省(DTI)とその下部機関である製品規格局(BPS)が管轄しています。
ICCマーク認証の詳細
ICCマーク認証は、輸入品に対する輸入商品許可書(Import Commodity Clearance: ICC)の取得を要件としています。強制認証対象品は通関時にICCマーク認証の確認が求められるため、輸入事業者は事前に取得が必要です。また、対象外製品については「非該当証明書」の取得が義務付けられています。
ICCマーク認証の申請手続き
輸入事業者または現地代理人が、フィリピン国家単一窓口(NSW)を通じて申請を行います。申請には、NSW申請書、製品資料、取扱説明書、試験レポート(CBレポートまたはBPS指定試験機関のレポート)などが必要です。適合製品にはICC証明書が発行され、その後、輸入業者はBPSからICC標準シールを購入し製品に貼付します。
課題と対応策
本認証制度は、欧州認証に比べ費用が割高であり、手続きも複雑で時間を要します。そのため、多くのメーカーが対応を避ける傾向にあります。対応策としては、北米認証のACコードを代用し、輸入業者が都度税関へ申請して認可を得る方法が一般的です。ただし、現地での輸入申請に関する詳細な確認が必要です。
